オタクという生き物は基本的に無限に同じものを買ったり無限に趣味があるので部屋が物であふれかえる傾向にありますよね あるんですよ(圧)
この度故郷である大阪を離れ静岡県西部に移住することになりまして、自力で引っ越ししてみようということに
とはいえとにかくオタクは物が多いので、無事引っ越しを成功させることができるのか!
たぶんこういうの需要あると思うんで会社に怒られず個人特定につながらない範囲で公開していこうと思いまする。
背景・目的
ミニマリストの対局の存在であるマキシマリスト、それがオタクである。
マキシマリストは住居を変えるにも一苦労であり、特に学生オタクが就職に伴い社員寮に引っ越すともなれば、様々な制約条件のもとで最大の輸送効率を発生させる必要がある。
ここでは、私の置かれた様々な制約のもとで最も効率的に引っ越しを行う方法を模索する。また、次回の引っ越しの忘備録として、我々のあとに続くマキシマリストらへの参考資料として記録を残す。
前提条件
今回は就職に伴う引越しのため、会社がある程度荷物を輸送してくれます。
とはいえ単身赴任パックみたいなもので、輸送可能な荷物は
・3辺合計125cmのダンボール3箱
・布団袋1つ
以上!終わり!! あほしね
ぶっちゃけこれだけだと書籍すらまともに送れない。しかも業者が佐○急便なのでお察し…
とはいえまともな業者に引っ越しを任せたとしても荷物の破損に怯えることになる…
ということで、自己搬入を実施します。使用車両は初期型ステップワゴンRF1です。家の車なのでレンタカー代がかかりません。ここでレンタカーでハイエースを選択する貴方は賢いですが、余裕で引っ越しが可能になるのでやりがいがありませんね。
搬入時の立ち会いの関係上、搬入可能な日は1日のみになります。故に、往復輸送は不可です。しかし、入寮時に家の車で多少の荷物を搬入できるので、片道だけ運転して帰りは家族に運転させて帰らせることで実質的に2往復が可能ですが、2回目は少量しか搬入できないでしょう。主にPCや衣類等のみになるかと思います。
また、搬入後のことを考えねばなりません。6畳間(ロフト付き)から6畳間への引っ越しですので、荷物を積み上げれば理論上荷物は押し込めるはずです。しかしながら…現在の部屋には棚がありますので、部屋のZ軸をある程度効率的に利用することで荷物を収めています。つまりこれを棚のない6畳間に押し込むと……どうなるかおわかりですよね?
ここで条件をまとめておきますと
・業者(佐○急便)で少量の荷物は搬出可能
・一昔前のミニバンで輸送可能なのは1回+αだけ
・バイクの輸送は無し
・一人で梱包、搬出、輸送、搬入の実施
・荷物搬入後、直ちに中期的(~3ヶ月程度)に持続可能な生活空間を確保する
です。
手法
大量のものを効率的に輸送すると言えば、コンテナ輸送などの手法が知られている。ということで、大量のコンテナを利用して荷造り、積載、台車などで搬入することを想定します。
ダンボールよりも高価ですが荷造りしたものをそのまま収納として利用できることと、スタッキング性能が高いので棚がなくても安定して積み上げておくことができます。そうすると棚無しでZ軸の空間を有効利用でき、棚や机を設置するまでの間流動的に空間を確保することが出来ます。また、そのまま棚に収納してもダンボールのように潰れたり湿気でふやけたりする問題は発生しないので、荷解きの手間が省けます。付け加えて、上に適当な木の板を置くことで簡易的な机として利用できるので、机を作るまでの間に簡易デスクとして運用することが可能です。
以上のことから、折りたたみコンテナによるコンテナ輸送を実施するのが最も現実的かつ理想的です。
コンテナの選定、積載検証
今回私が折りたたみコンテナに求める性能としては以下のようなものです。
・蓋付き
・可能な限りデカい
・RF1ステップワゴンで効率的に輸送可能であること
・ホームセンターのスチールラックにそのまま収納するのに適したサイズであること
・最低限の強度があり安い
以上のことから、TR-C50B-A-MONOを選定しました。
とりあえずこれを8個ほど購入
で、これを適当に展開してRF1ステップワゴンにどのように積載すればいい感じになるかを確認してみます。
実は後部シートは跳ね上げないほうが積載しやすいです。というのも、跳ね上げるとシートとタイヤハウスが邪魔で箱状のものがうまく積載できないんです。原付とか運ぶ分にはいいんですが…
足元に普通に並んで入るし隙間もピッタリシンデレラフィット、しかもシートの座面の高さとコンテナの箱の高さが数センチ差程度しか無くかなりいい感じに収まります。
床面から3箱まで積み上げ可能なので足元部分には1×2×3箱、後部シートをフラットにした上には90°回転させた向きで3×2×2箱入ります。つまり、後部スペースのみで6+12箱の計18箱積載が可能です。すげえな。
2列目が曲者。補助席のおかげで最大4箱までしか積載できない。回転座面なので、人間が座っていなければたぶん回転状態で走行できるので、座席を回転させると背もたれを荷物止めとして運用可能である。後部席にクッソ広いラゲッジスペースを作る感じですね。急ブレーキで荷物が吹っ飛んでくるのも防げるし、回転状態で運用するといいと思います。
ということで、この箱がかなりいい感じに使えることがわかった。コンテナの数は最大18+4or2+1or0なので、積載可能個数は20~23箱、容積50Lのコンテナなので1000~1150L+αの積載空間があります。さすがに荷物はコンテナだけではありませんので、コンテナ荷物は20箱までとしておきます。積載時にも重量配分を考えないとダメですね。
ちなみに純正状態でもギリギリミラーで後部視界が通る空間が荷物と天井の隙間にあります。ただしリアアンダーミラーが無いので真後ろの死角が広すぎてよくないですね。我が家の車は後部モニターを後付けしましたので、荷物を天井までミチミチにしても視界は確保できます。ない人は運転を気をつけましょう。
間取り図とから部屋の詳細図面を推定
さて、これらのコンテナが実際に部屋に収まるのか、またどの程度のサイズの机を設計し、どの程度のサイズの棚なら入るのかを実際に確認したいのですが、どうやら内覧は出来ないようで、あるのは写真と間取り図のみ。搬入時に測量を実施して図面を起こす予定ではありますが、さすがにある程度確認はしたい…
ということで、写真と間取り図から実際の部屋の寸法を推定します。
まず間取り図の壁やクローゼット、据え付けベッドなどの寸法比が実測と同じだと仮定します。
さらに、幸運なことにこの部屋はタイルカーペットが敷いてあります。タイルカーペットは40センチ角と50センチ角がありますので、まず写真をCADに取り込んで、タイルカーペット1辺の長さを実際に400か500になるまで拡大縮小します。
次に特定した辺の長さに合うように間取り図を拡大し、実スケールの間取り図を作ります。これでタイルが40角と50角の場合の2通りの実スケールの間取り図が完成しました。
次に、部屋面積をもとに40角か50角のどちらが正しいのか推定します。今回の部屋の場合は50角でした。
ここまでわかればもう勝ったようなものです。
概ね3×4mで12平㎡のうち一部は洗面台等なので、だいたい床面積11㎡のの6畳間といったところでしょうか。ここに折りコンを置いてみましょう。
いい感じですね。これでなんとか机の設計やら棚の選定などが捗りそうです。
高さがどの程度積めるのかわかりませんが、まあ軽い箱なら4段、楽に積み上げられるのはせいぜい3段まで。これで20箱なら…
こんな感じに搬入時の荷物配置と生活空間の推定が出来ます。まあ、あくまで目安ですが…
これなら搬入時にホームセンターで棚を買って組み立てることも十分に可能そうですね。
次回は搬入時に部屋のCAD図面を起こし、推定量と実測値の誤差を評価したいと思います。