XS250(17E)とかのシリンダーヘッドからタコメーター取り出してる車種向けのメーターケーブルの流用

タイトルが長いんだよ。なろう小説か?

タコメーターケーブル?ワイヤー?が切れたのでなんとかしようとしました。みんなは切れる前にちゃんとワイヤー清掃してからウレアグリスを詰めておこうね。

XS250ですら大概な旧車なのに、DOHCの17Eともなると死ぬほど部品がない。

SOHCのXSは何か知らんが族車とかガチ旧車の需要も生産台数もあるらしく、リプロのメーターケーブルだとかが一応手に入る。しかし1年しか生産されてない上に1982年製で、当時のヤマハニュース(当時刊行されていたペーパー)ですら表紙を飾ることもなく、発売月に若干発売特集を組まれたくらいで、ビキニカウル解禁のXS250Sのときにはリニューアルの発表すらなかった、1年でカタログ落ちしたXZ400の劣化版見てぇな見た目のバイクは常に不遇であるために部品の供給は絶望的。

たまにヤフオクに流れるので2ヶ月ほど待ってみたが全く出品されず。どうしようか。

流用を探す前にまずは手を動かしてなんとか安くすまないか探ってみよう。手持ちのメーターワイヤーを短縮加工してみた。適当に脱脂したあと焼きなましと油の除去のためバーナーで赤くなるまで炙り、その後フラックスを塗って炙り、そこに100Wのコテではんだを浸透させ、適当に四角く叩いて加工した後ヤスリで整えてみた。

しかしこれもあまりうまくは行かなかった。メーターに差し込むところの寸法がシビアだが、これ以上削ると外側のワイヤーが切れてしまう。こういうのは油圧プレス機等で潰すとうまくいくかもしれない。

ということで、流用を探す(ここからが本編)

メーターケーブルなんて適当な長さを探せばいいじゃないかと思われるかもしれないが、そうは問屋が卸さない。17Eも含め、XSシリーズはクランクケースからではなくカムシャフトから回転数をとっているので、ワイヤーの長さがべらぼうに短い。それもそのはず、シリンダヘッドからメーター真似の短い区間しか繋がなくて良いから当然である。中のケーブルの全長は550mm。

なので、このへんの長さで流用できて部品供給が豊富かつ金をかけたことがステータスになる腹の出たややこしい中年オヤジのやりそうな意味不明 様々なカスタムに対応できるラインナップがあるとすれば、まずは4ミニの猿とかが思い浮かぶ。検索するとやはりドンピシャの長さでヒットするが、これは片方は四角なのだがもう片方のエンドは凹の形をしたものになっている。スズキの一部車種もこんな感じの形状らしい。困った。ワイヤーのアウターは加工できるので、せめて近い長さで両端が四角になってるワイヤーがほしい。

色々探してみると、ショートメーターケーブルというものがあるらしい。それも純正マイナス数十ミリというから驚きだ。何をすればそんなにメーターとフロントアクスルの距離が縮まるんだと思ったが…どうやらフロントフォークにメーターを付けるという理解に苦しむカスタムがあるらしい。

最終的に、SR400の純正マイナス300ミリ近いワイヤーが目に留まった。

url:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01H12JHP8/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

ドラム用を買ったつもりだったが、ディスク用を買っていた。まあ良い。販売元のページに行ってみると

なんとドンピシャ。さすがに一緒ということはないだろうが、これなら使えるのではないか。

ということで購入

上の長いほうが今回買ったSR400のメーターケーブル。下が純正のケーブルだ。

ねじ込み側は同一構造

車体側は違う構造なので、この部分だけ移植する。

全長は数センチ長くなってしまうが、誤差の範囲なので問題ないと思います。

いつものように炙って引っこ抜き、カシメを整えてから

再度軽く炙って圧入、かしめる。今回カシメを戻すときにクラックが入ってしまったので水入りが心配だが、電工用ブチルテープで巻いた上からSR400ケーブルに付いてきたダストカバーを上から被せたので多分大丈夫でしょう。

最終的な完成写真はありませんが、きちんと直りました。取り付け直後は異音が発生して何事かと思いましたが、長期間大気に曝したことによるメーター本体のワイヤ接続部のグリス切れの音だったので、適当に注油して事なきを得ましたとさ

多分同じテクがXJ400(ド初期空冷)のものとかXJ750とか、シリンダーヘッドからタコメーターを取り出している車種全般に使えると思います。

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