RZ50にTZR50の三叉を移植して、ストッパーをいい感じに加工すると30ミリフォークが使えるようになるというあまりにも有名な流用を前提とします。
4EUと3TUではフロントフォークのボトム形状が違うため、4EUのフロントフォークではRZ50のようなフロントフェンダーは装着できません。
結論、3TUのフォークを移植すれば良い……のでずが、3TUのフロントフォークインナーチューブでまともな状態のものを探す方が難しいため、今回はサンコイチします。
TZR50RにYBR125のインナーチューブがポン付け移植できることはあまりにも有名ですが、これを3TUに移植するためにはYBR125の中身をそのまま移植するか、4EUのダンパーピストンやフォークスプリングを移植する必要があります。
これは3TUと4EUではフロントフォークの内径が4EUのほうが小さい…つまり4EUのインナーチューブのほうが肉厚が厚く、さらにYBR125はこの4EUと同一のダンパーピストン・フォークスプリングの直径だからです。
ここまでごちゃごちゃ書きましたが、3TUアウターを移植したいRZ50向けのの流用としては
アウター3TUの場合の互換性
→4EUのインナーチューブと中身ASSY、YBR125のインナーチューブと中身ASSY
4EUの中身とYBR125の中身(ダンパーピストン・インナーチューブ・フォークスプリング・リバウンドスプリング)
→完全に互換性あり(※ロックピースだけは組んでないので不明)
最終的に私の手元に爆誕したもの
↓
・3TUアウター
・YBRインナーチューブ(中華)
・4EUダンパーピストン
・4EUフォークスプリング
・YBRリバウンドスプリング(購入したフォークがいじられており、前所有者が紛失したまま組んだためYBRのものを使用。4EUのもので問題なし)
となりました。
この流用に成功しますと、あと10年は余裕で、20年はフロントフォークの部品供給に悩むことが無くなると思います。
・部品供給の心配がないインナーチューブ
・RZ50のようなフロントフェンダーが取り付けできるためスタイルを崩すことがない
・足の性能は4EUほぼそのまま
・トップキャップがカスのCクリップ式から神のねじ込み六角キャップ方式に改良
いいことしかないですね。めでたしめでたし
2023年10月17日現在、左はついに廃盤。右も時間の問題でしょうね・次は27ミリで流用を探さないと…