XS250、40年以上のバイクなのでとても重くてとても足がクソ。こんなもん乗ってられるか!
……いや、XS250(17E) は乾燥重量こそ170キロ程度で、まあ確かに軽量と言われたら軽量なボディなのだが、それは1982年の400cc空冷2気筒としては、の話でだな…
ともかく、大本営発表としては軽量らしい。軽量な理由はエンジンを構造部品としてフレームにマウントし、フレーム本体はプレスバックボーン+鋼管シートフレーム、さらにモノクロスサスペンションでリアサス荷重をフレームの中心で受け、リアサス本体や背負い式ジェネレータでマスの集中、エンジンが低重心かつナローなので重心が低く操安性がいい…らしい。いやまあ操安低重心とかその辺はマジでそうだと思います。
とはいえ、プレスモノコックなネック周りの剛性不足は否めないし、大量のオイル(2.2L)とガソリン(20L)を注いでライダー乗車(+80㎏)時の車重はヘタすると300㎏に迫る勢い…とまではいかないが、少なくとも車体の装備重量は200㎏くらい行きそう。軽量とは…
現状のXS250は、リアサスだけを現行品に強化した状態。リアの感触はいい感じだが、その分フロントフォークにしわ寄せがいくし、感触の悪さにうんざりする。正直、これはそういう車体だということで慣れてしまえばどうということは無いのだが…
20Lものガソリンを積載するので、タンクがカラの時と満タンの時で操安性が大きく変化するのは仕方ないにしても、40年前の35mmフロントフォークは肉厚も薄く、いくらOHしたとはいえども能力不足であることは明らか。かといって、下手にいい脚を入れるとネック周りの強度が心配である。ほどほどにまともな足を入れたい。
ほな具体的にはどないすんねんという話ですが、まあ首周りの剛性のことは置いといて、せめて38ミリフォークとか、とにかく(1983年比で)現代的な性能をもつ正立フォークとかを入れてみたい、いや、入れる。
選択肢としては
・35mmフォーク(純正ステム)のままフロントフォークだけ入れ替える方法
・ステムから先全部入れ替える(ステムシャフトの長さやフォークピッチが変更になる)方法
がある。
前者は変更点が少なくて済むし、アウターチューブの流用を行えばほとんど加工無しで成立する
後者は加工等考えないといけないことが多くなるので面倒。とくにトップブリッジなどに締め付け固定になっているXS250Sのフェアリングステーを移設するには面倒な加工が増えるだろう
ということで、今回は35ミリフォークを流用してどうにかする方向に進化させていきます。
レベル1 同車種内流用
XS250(17E)は、フェアリング規制解除前・解除後で仕様が違う。解除前はXS250、解除後はXS250Sという名前でそれぞれ販売されている。XS250Sのほうは馬力もそうだが、フロントフォークがセミエア&ばね仕様違いとなっている。
きちんと覚えていないが、無印のほうはピッチの細かい一本物のスプリングのみ、S付きのほうはピッチの広いスプリング+カラー+セミエアという組み合わせだったはず。
私はまずS用のフロントフォークに変えたが、これがなかなかゴミでした。バネがどうあがいてもゴミ。カラーの長さを調整してもプリロードが弱すぎる。おそらくピッチがアレなので、ヘタるのが早い。新仕様のサービスマニュアルが手に入らないため、へたり具合が不明だが…おそらく使えるような状態ではない。
そこで、無印のほうから一本物のバネを持ってきた。これがなかなかいい具合で、かなり改善した。これのプリロードとして15ミリ程度のカラーを切って入れることで、フロント側のプリロード調整を完了とした。
ちなみにセミエアだが、規定以下のエア圧でもオイルが漏れてきます。汎用オイルシールを使っているのがダメっぽいのかもしれないので、近いうちに純正シールを入れてみる。セミエアだからと言ってとくに耐圧仕様というわけではなく、セミエアの有無に関係なく空冷DT125と同じオイルシールを使っている。
なお、規定の粘度はG10になっているが、G15にしてようやく乗り心地がマシという状況でした。
レベル2
現状、レベル1流用で満足しているため執筆予定無し。今後改造した結果によっては記入していきます。
想定としては、SR400系加工流用 等…
