PENTAXの持病、黒死病についてご存知だろうか
絞り制御要電磁石の設計不良を一生直さんカスのPENTAX、K-30やK-70等で発生する不治の病で、絞り制御アクチュエータの鉄コアが帯磁し、一生絞りMAXのまま固着して真っ暗な写真しか撮れなくなることから黒死病と呼ばれているようです
K-30からK-70に乗り換えた私ですが、K-30時代には一切そういうことは発生していませんでした。何なら数年放置した物の電源入れると、普通に写真が撮れるレベル。
なので油断してました。写真を撮る頻度が下がると、やはり固着するんですね。発症しました黒死病。
最初の方はSDカードを抜いて連射すると直っていたのですが、最終的には何をしても戻らなくなてしまっておりました。
そこで「黒死棒」という磁石付きの棒を自作。これを外から絞りユニットのある場所に近づけると、ネオジム磁石の力で一時的に固着が剥がれ、動くようになっていました。

永久磁石を3Dプリンタ製の棒に接着しただけの簡素なものでしたが、これで半年は凌げました。が、これを使ってもなかなか固着が剥がれない機会が多くなってきていました。
そもそも黒死病の根本解決は、分解してコアを別のものに交換するか、コアを炙るなどして脱磁する、方法などがありますが、対処療法として外部からの交流磁界により脱磁する方法などが一般に公開されています。ほーん、ほなトランス流用するかコイル手巻きして脱磁器作ればいいじゃんね
…と思ってインターネットで作例を調べた結果、出てこない。そんなバカな
黒死病の修理代8000円すら出せない貧乏人が無い知恵を絞った結果、永久磁石を割り箸にくっつけてドリルで回すようなガキの工作くらいにものはインターネットに出て来ていますが、脱磁器を自作して対応している人は一人も居ない。マジで?あまりにもあまりにじゃないすか?素直に電気式の脱磁器作れよ。
ということで、修理代を払えない貧乏人が無い知恵を絞ってテキトーにそのへんにあるもので脱磁器を作りました。
作った理由は、北海道ツーリングにカメラを持ち出して毎回黒死棒で固着解除してから写真取るのがめんどくさすぎてイライラしていたので、勢いで作業しました。たぶん材料探し込で実働15分くらい。
すぐ作れるのに1年以上放置した理由は、めんどくさかったからですね

ということで作りました。
ざいりょう
・そのへんに転がってたホルマル線(エナメル線とかでもいい)
・そのへんに転がってたボルト
・そのへんに転がってたビニテ
・そのへんに落ちてたスライダック
つくりかた
・ボルトにビニテを巻いて、その上にホルマル線を巻く。
・ドリルチャックで掴んで適当に巻く。
・適当に巻いたら最後にビニテで固定する
・線の端っこの被覆を剥がす。ハンダとかで処理しても良い。
つかいかた
・スライダックの二次側にコイルをつなぐ
・1次側の電源をONする
・絞りユニット近傍にボルトの頭を近づける
・一気に電圧をかける。巻数とかにもよるけどだいたい30~50V。
・そこからゆっくり電圧を下げて0Vにする。チンタラしているとコイルの発熱で火傷&コイルが焼損するので、電圧とか通電時間は雰囲気で決める
・二次側電圧を0Vまで落とせば脱磁できているはず。
施工結果
↓びふぉー
↓あふたー
ということで、0円できちんとした脱字器が作れました。思ったより強力な磁力で、普通にそのへんのネオジム磁石より強力っぽいです。お陰で一撃で固着剥がせてます。交流低周波だから振動するのも効いてるかな。
一回目の試行ではしばらく放置すると固着しました。しかし多少は脱磁できているらしく、適当に十数枚連射するのみで解消できました。
2回目、3回目と試していくうちに、どんどん症状が良くなりました。数時間の試行では最終的に完治には至りませんでしたが、継続して実施することでほぼ解消することができるでしょう。
たぶん、もう少しゆっくり電圧を下げる必要がある。しかし悠長にしているとコイルが燃えるので、根本的に作り直したほうが良い。しかし瞬発力は強力なので、完全に固着した黒死病患者(?)への喝入れとしては有効か。
現状でも、数回の連射で固着が解消するまでになりました。正直ここまで使えるようになればSONYへの乗り換えももう少し先送りにしても良いかもしれません。
いや、マジで今α7CIIに心が揺らいでます。もうPENTAXは終わりや。防塵防滴はありがたいけど、今の使い方でそんなに恩恵ないし…
雑にカバンに放り込んでも壊れないという安心感はありますけど。
しかし、これで黒死病が寛解するなら、あと5年は使ってやってもいいかなと思いました。
旭光学が再び一眼レフの覇権を獲る日をみたいんや。(他メーカーの撤退待ち)
追記:もうちょっと使いやすくしたかったので、磁石をマグネットコンタクタから流用。

12V DCリレーがパレット単位で在庫してたので一個だけ拝借して余計な部分をすべて削ぎ落としました。
12VDC定格のコイルに定格の7倍くらい突っ込んでも30秒くらいは煙も出ない程度の発熱なので、その間に絞りユニット付近で動かしつつ徐々に引き離す…を繰り返すこと数回。黒死病はほぼ完治しました。
今のところ数時間放置で黒死病再発しません。仮に再発したとしても数ショット撮れば復帰するので、実用上の問題はほぼ完全に解消できたといっても過言ではないでしょう(感覚麻痺)
