1984年式YZ80の復活

YZ80は大別して3種類あるんです。

こと原動機に絞って大別すると、空冷→→水冷角シリンダー→水冷(丸シリンダー)

1974~1981:空冷
1982~1992:水冷角シリンダー
1993~2001:水冷丸シリンダー

原動機以外にもモノサスだったりリードバルブだったり、まあいろいろ変わってはいるんですが…とりあえずこんな感じ。

今回は1982~1992:水冷角シリンダーの中に存在する、闇の原動機について…

水冷角シリンダーのYZ80の中に、2年間だけ仲間外れになっているモデルがあります。それがそう、YZ80 1984-1985年式 43K-58T型。

断言します。このエンジンはもうほぼ二度と完璧な状態でエンジンを組むことはできないでしょう。

ほとんどの空冷・水冷YZ80には社外品が存在し、それを使えばほぼ完璧に直すことが可能です。

しかし、なんかしらんがこの2年の年式だけ、コンロッドに関して部品が見当たりません。
いや、ほんとはあるのかもしれませんが…格安で見つかることはありませんでした。一つだけ見つけましたが、適合年式がおかしいので、たぶん偽物です

いろいろ調べた結果、この2年だけコンロッドの長さが違います。ピストンピンのサイズも違います!だからこの2年の年式だけは部品が出ないんですね!

で、本題

庭に転がってるこのゴミ、当該年式なんですけど…どうすんの?(5年くらい放置車)

ということでフォロワーから無料で譲り受けたはいいものの、マジでゴミじゃん。どうすんだこれ。とりあえずバラすけど。

型式に39入ってるなぁ…ほな許したるか

ちなみにキック下りませんという触れ込みだったが、気合を入れたら動きました。抱きついてるにしてはショボイので、スラッジとか錆汁で擬似ロックしてる?まあゴミなことに変わりはありませんが……

コンロッドは直立します。ゴミ。

なんか錆汁まみれ。終わりですね。鉄バクテリアみてえだな。

シール抜けてる?ということは、ガスケットから水漏れ→腰下に溜まる→どこかのタイミングでキックしてシールが抜ける→錆汁ブッシャー

その割にはなんかクランクベアリングはサビで終了していない。どういうこと?

謎が多いなぁ…

クランク室。

もっとこの世の終わりみたいなのが見えると思ったけど、そこまでは悪くないな?

まあOHしたらいけるやろ!と、バラしてるときは思っていました。

しかし部品を探してみると、コンロッド大端ピンは原チャリ50と一緒なので絶版、コンロッドも前述の通り絶版&社外品なしときた。コンロッドの長さが違うのシリンダーもピストンも違いますw

マジで終わってる。あかんやんけ~

ピストン・シリンダーもそんなに状態良くない。当たり前やな。ロックしてたんやから。

抱きついてた訳ではなさそうなので、ペーパー当てたら使えそうだけども…

ということで、この車体そのまま寝かせるか捨てるかと思っていたところ、フォロワーから腰上セットを頂いてしまったので…直さざるをえなくなりました……実際クランクさえ何とかしたらいけるんすよ。

調べてみたところ、4V0のピンはTKRJで単品購入が可能。あとはコンロッドのみとなった

ちょうどその時期に、新規出品でコンロッドのデッドストックが出品された。eBayでオーストラリアから輸入した。

ベアリングは新品で手に入るので、これで三種の神器が揃った。あとはいつもの内燃機屋さん(SUS441)で無茶言ってあのクランクをOHしてもらうだけ。いつもほんますんません、お世話になります……

ということで仕上がったものがこちら。まるで新品のようだ。あのデッドストックのコンロッドも磨かれていてビビる。

外した大端部はこんな感じ。やはりバラして正解でしたね!

ちなみに車体の方は、一旦分解して洗車しました。

あとフレームのネックのここ。

なんと水抜きがなくて、水と泥が溜まります!

ということで両端のここに水抜き穴を開けておきました。多分キャップとかあるのが普通なんだろうけど、無いし。穴空けておく方が確実。

チェーンスライダーは新品で手に入らなった気がしますが、なんかいい感じの流用でなんとかしました。まあこんなもんだいたい一緒のサイズですからね。

ステムは下側はテーパー、かつ状態も良かったんですが、上が死んでたので

1代目のRZ50のステムを交換した時に、意外と状態が良かったからということで保管していたステムのセットを使うことにしました。よくこんなゴミをずっと持ってたもんだ。

お陰で節約できます。

ちなみにリードバルブはきれいでした。しかもステンレス!時代ですね〜

裏側はちょっと変色してますが、まあ誤差です。

オフ車なのでシール類はリフレッシュしておきます。

なんと、リンク回りのシールは全ての部品が新品で手に入ります。DT100とかAG200とかのスイングアームのダストキャップが部品一緒っぽい。

すべて新品が出る。

シールも当然出る。

車体の方が出来たがったのでエンジンを組む。

なんと雑ですがが耐熱半艶黒で焼付塗装してます。ここまでやったからには……という悪癖が出ており、予算を超過しています

そういえば、分解した時に気づいたんですが…

クラッチプッシュロッド、ベアリングとか無いんか…一応まあ中にボール入ってるとはいえ…

さすがレーサーだ…

オイルはビジバイオイルで。自認ビジバイになってもらいます

あっさり始動。ちなみにわざわざ記録してないけど当然キャブは腐ってた。部品は交換してないけど、いけるやろw

やっぱレーサーはレスポンスがいいなぁ…

あとは残りの整備とか。

ドレンボルトが腐食で崩壊寸前だったので新品を入れた。毎回水抜こうな。

あとこれ。エアクリが新品出ます。

新旧比較。現代的だぁ。

ちなみに現代のエアクリオイルを付けると旧い設計だから吸気側閉塞してよくないらしい。ビジバイオイルで絞れば良いとのこと。

スロットルのカバーとかも新品出る。本当に助かる。

ということでフォロワーと一緒に河川敷コースでロールアウト。ゼッケンはあったけどOHの段階で崩壊したから捨てた。

せっかくきれいにしたバイクをドロドロにするのは気持ちがいい。

実は走ってみてわかったんですが、シリンダーとチャンバーの接続部のサイズが合ってなくて、実は43K用のチャンバーではないっぽい事がわかった。まあ知ったことではないので、適当に詰め物して誤魔化します。楽しめたらええねん

ちなみに身長180センチの人間が乗るとクッソ乗りにくいのでおすすめしません。マジで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です