検索すると出てくるめっちゃデジタルっぽいやつじゃなくて古い方の改造記事です。どうやら新しいほうがクッッッッッソ高くて買えないのでこっちを買い求める人が結構多いらしいですね。僕はハードオフで1980円くらいで手に入れました。
こいつは面倒なことにAC電源駆動です。内部的には8Vまで降圧してから整流し、そのあとレギュレータで5Vにしていました。なので、USBからの5Vを使えば電源はいらないはずです。
ただし消費電力が気になるところですが、レギュレータ自体は1A品で、基板側の放熱対策も強化されているわけではなさそうですので、USBの500mAもあれば多分足りると思います。電圧変動に対しても同様ですが、ノイズについては未検証です。
以下、改造を実施する際は自己責任でお願いします。どのような状況でも確実に動作することを保証するものではありません。
では御開帳。ネジを適当に外すだけです。
以下のように配線します
左下がUSBコネクタ側、右上がレギュレータの出力部分です。
右上側
左下側
当初はこれで動くと思っていたのですが、動きませんでした。どうやらレギュレータの手前に電源が来ていることを認識する何かがあるみたいですね。
1N5230Bという4.7Vツェナーダイオードがあります。これがレギュレータ手前の8Vラインからロジックのほうに5VのHI信号を送ることでAC電源を検出しているっぽいです
なのでツェナーダイオードの直後に5Vを入れてやると、動作するようになりました。ちょろいですね(ほんとは抵抗入れたほうが良いと思います)
DX7に接続してsysex書き込みする1ポートのUSB-MIDIインターフェースという使い方であればきちんと動作することは確認済みですが、複数の入出力を同時使用した場合にどうなるのかは確認できていません。たぶん大丈夫だと思いますが……
また、AC電源をこの状態で入力しても(PC側が)壊れないかどうかも不明です。USB側に逆流しそう。とはいえダイオードを入れると順方向損失があるので、PC側のUSBはだいたい4.3~4.5Vくらいまでよく落ちてるので、ショットキーバリアでもVf=0.4~0.7なことを考えると4Vを割る可能性が高く、正常動作が期待できなくなる恐れもあります。しらんけど。
ということで、改造終了です。適当にUSB電源化改造済 とかテプラで書いておいて貼っておきましょう。