なんでどいつもこいつもクランクケースのネジにプラスネジ使うねん あほくさ
ということで4EUエンジンのクランクケースに使用される純正なべネジを6角ボルトにスワップするために必要な情報をまとめておきます。4EU以外でも使えるテクなのでヤマハ車に限らずホンダ車でもなんでも、なべネジをいいかんじのボルトで六角フランジにしたい!って言う人は参考にしてください。こんなボルト置き換えたいけど品番がわからないって人は相談に乗ります。(乗るだけ)
基本的にヤマハの純正ボルト・ネジの注文は簡単です。
フランジボルト(小)の場合、95027-DDLLL となっており、DD=径 LLL=首下長さ となっています。
たとえば、M6フランジボルトの30mmですと、95027-06030 となります
ちなみになべネジは98507-DDLLLです。他にも色々あるけど割愛。表面処理とか六角穴・キャップボルト・ボルト・フランジの有り無しとか表面処理やらで品番が決まります。
ちなみにこれ、旧型番と新型番が存在し、パーツリストだと古い品番だったりするのでちょっと面倒です。パーツリスト見てもこの法則に従ってなかったりします。
例えば、スタータアイドラーギアを抑えている金具を固定しているネジの型番で、これはパンスクリュですが旧:90157-06071 新:90157-06012 です。物としてはM6首下12ナベネジになります。
お手軽に統合後の品番を知りたい場合は旧型番でWebikeで入力すると新型番を教えてくれます。
さて、前置きはこれくらいにして、クランクケースに使われているネジについて記載しておきます
色 | 緑色 | 青 | 青 | 赤 |
凡例・合計本数 | ①~⑪・11本 | ①~②・2本 | ③・1本 | ①~②・2本 |
寸法 /パーツリスト名称 | M6首下12ナベネジ /スクリュ,パンヘッド | M6皿 /スクリュ,カウンタサンク | M6首下12ナベネジ /スクリュ,パンヘッド | M5首下18ナベネジ /スクリュ,パンヘッド |
PL型番 | 98507-06040 | 90151-06016 /(旧:90151-06041) | 90157-06012 /(旧:90157-06071) | 98507-05018 |
置き換え用純正型番 | 95027-06040 | 90501-06034(※) | 95027-06012 | 91314-05020(※) |
備考 | 特に問題なし | 固着剤指定(つよい) 腐食した場合は絶望 | 固着剤指定(つよい) | 首下20mmなので ちょっと長め |
こんなところでしょうか。
フランジボルトの置き換えはともかく、それ以外の部品はこんな感じ
六角穴の作りは結構しっかりしてる(当然)ので締め付けは問題ないと思いますが、取り付けてサビが回ってくるとこの穴で緩められるかは微妙。純正よりショボめの固着剤なら大丈夫かな?
純正で18mmのところにブチ込んで大丈夫はまだ分からないが、とりあえず20ミリがあったのでこれ。18ミリで他のボルト探してみて良さそうなのが無いなら使ってみます。ワッシャーとか使えば大丈夫
ちなみにクランクケースのほぼすべてのねじの六角ボルト化を実施するとこうなります
クランクケースのネジもプラネジを排除していいかんじ https://t.co/Gvnmzvbwhj2021/07/01 18:09:50
クランクケースボルトの六角フランジ化に成功しますと、しばらくずっと4EUを快適に弄れるようになると思います。もう10年以上は楽勝で、20年はいけると思います。
ちなみにこれは余談ですが、RZ50エンジン(A106E)を4EUエンジンに換装する場合はエンジンマウントの打ち替えか、M8→M10へのマウント穴拡張が必要です。写真のはRZに載せる気満々でしたが搭載する段になってようやく気づき、ブチギレながらドリルで拡張しました…