S130V アトレーの整備(異音・共振)

前オーナーがクラッチ交換後から異音がするアトレー

3速以上、2500~3000回転の領域で高負荷をかけると、低周波の振動から始まりバアアアアミーーービイイインという音がしつつ車体全体が共振します。

低周波の振動はローギアで高負荷なのでしかたないとして、最後のビーーーンという音は明らかに何かしらが共振している音なので、対策したいが原因がなかなかつかめなかった。

あきらかにリアの荷室付近で発生しており、各部デッドニングや防振ゴムの挿入、リアハッチの金具の調整などを実施したが、納車から2年を目前にし全く効果がないという状況でした。

結論から言えば、リアブレーキの調整機構。LSPV(ロードセンシングプロポーショニングバルブ)という機構のバネが振動していた。

これだ。

こんだけの部品が、なんとキャビンにまで響き渡るほどの音を出していたと言うから驚き。

どうやらそもそもリアブレーキの荷重配分もおかしなことになっているらしく、今までフルブレーキでリアがロックしやすい状態になっていた。軽貨物だからこんなもんかと思っていたが、どうやらバネがへたって調整がおかしくなっていた模様。ふつう、自動車というものはブレーキング時にアンダーになるよう設計されている。私のは明らかにリアが滑り始めるのであまりきちんとしたブレーキが出来ず、ブラジルまでブレーキを踏むとリアがとっ散らかるので踏み切れずに居た。

とりあえずバネのテンションをMAXに調整し、レバー側のバネの調整をちょっとゆるくしてみたところ、ブラジルまでブレーキを踏んでもそこらを走る程度のスピードで走っている限りはどれだけ踏み込んでもリアはロックしなくなったし、当然バネのテンションがかかるようになったので異音も消えた。フロントブレーキもきちんと熱が入るようになり、ディスクに常に点サビが浮いていたのもなくなりつつあり、なんなら空荷でブレーキがかっちりしているような気さえする(おそらくリアの油路が狭まっているのでフロント側に油圧がかかりやすくなっているため、手前でペダルが重くなるようになった。)

ということで、前後のブレーキ配分調整、しよう。(現在は空荷で1Gかけているときに若干レバーが引かれているように調整している。後日マニュアルを手に入れたら再調整します。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です